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チノパンツ再考 1(棚からフク掴み 6 )

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チーノーズパンツについて再考して見る 1

何年かに一度訪れる基本アイテムの見直し。

夏が近づくこの頃、衣替えをしていて、ふっと気になったのはチノパンツ。

ワードローブから消えたことの無い、ベージュのコットンパンツである。

今回は自分の服飾史を思い出しながら、じっくりと考えて見ることにしました。

そもそも、チノパンツとは?

今ではポピュラーとなったベージュのコットンパンツの総称となっているが、’60年代〜’70年代にはあまり市民権を得ていなかった呼称でした。

特に、日本では IVY が流行っていたいた’60年代から’70年代、綿素材のパンツはコットンパンツでした。コットンパンツは呼び名が長いので、「コッパン」や「綿パン」と呼ばれていました。

主に、平織りのポプリン素材が主流でした。

アメリカ軍がベトナム戦争に本格的に参戦したのが、1965年。

アメリカ軍がアジア地域での着用に用いられた綿綾織り素材を中国から調達していたことから、「中国の生地」chaina clothからチーノーズクロスと呼ばれ、そのままパンツの呼称となっていたと言われている。(呼称の起源は諸説あり)

日本は、アメリカ軍の中継地として、駐留米軍基地が点在し、任務が終了し、アメリカ兵が帰国する際、所持品を換金することがある。中には遺留品も含まれる。

そのため、中古市場に「放出品」として市場に出回った商品である。

当然、ミルスペック(米国軍基準)を満たしているため、丈夫で耐久性もあり、アジアの気候に合わせて作られていたので、軍物が好きな古着マニアの中では、当時は価格も安かったので、有名な商品であった。

昭和生まれの自分は子供の頃、上野のアメヤ横町でよく見かけたのを覚えています。

’90年代の古着ブーム時には、デニムと並ぶ人気商品でした。

特に66モデルと呼ばれるモデルはそれまでのモデルとは違い、細身のシルエットに移行しています。

ベトナム戦争が長引いたこともあり、大量に生産されたのですが、何故か高値で取引されていたと記憶しています。

当初はオフホワイトが主流でしたが、汚れが目立たない、ベージュ系に徐々に移行していきました。

多少の色の差はありますが、サンドベージュの1色に統一されています。

今回は現役のこの4本について解説します。

少しずつ違いますが、上から

RRL (ダブルアールエル)ミリタリーフィールドパンツ

Brooks Brothers コットンギャバ ドレス2P パンツ

Barry Bricken コットンツィル 1P チーノーズ

GTA コットンギャバ NP TWISTED PANTS

RRL (ダブルアールエル)ミリタリーフィールドパンツ

66モデルが有名という話はしましたが、ネット上で検索すれば沢山出てくるので、ここでは、初期RRL(ダブルアールエル)の紹介です。

66モデルが有名ですが、40年代モデルにみる極太シルエットです。

生地はユニフォームツィルと呼ばれるオリジナル素材で、ピーチ加工しており、起毛したような風合いが特徴的です。

フロントポケットは形状も手が入れやすく、縫いやすいようにスラント仕様で前にずれているのですが、

カーブ仕様+ダブルステッチととても凝った作りになっています。

ヒップポケットを見ると66モデルのような両玉縁仕様で、少し重なる様にボタン位置が高く付けられているのが解ります。

写真では判りにくいのですが、ウェストのカーブがあり、前後差が大きいです。

ウェストベルトが無い分よりフィットするようにパターン上でも工夫が見て取れます。

ボタンは左側のみに付いています。

フロントから見た感じです。

太めのステッチが効いた中にも、品の良さを感じる印象は素材の良さを物語っています。

前開きはボタンフライで、コインポケットは両玉縁と60年代モデル仕様となっています。

使われているボタンも尿素ボタンの形状を踏襲しています。

その他、補強用にカンドメミシンが使われています。

右フロントポケットの袋地は、しっかりしたツィル生地に、ミルスペック風な仕様に関して以下の様な記載がありました。

MILITARY FIELD PANTS

100% COTTON UNIFORM TWILL

9 OZ KHAKI – SHADE No.1

MFG BY DOUBLE RL REG US. PAT QP

ESTABLISHED SEPTEMBER 1993

RN NO.41381

WAST :25″ THRU 40″

と、こだわった仕様になっているののも、ラルフローレンらしいディテールです。

次回はBROOCKS BROTHERS のドレスチノについて解説していきます。

最後までご覧頂きありがとうございいました。

 

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